運命の出会い|僕と自動車保険の物語
読谷村で出会った1万円の四駆タイプの軽自動車<
中古車屋さん巡りから帰った僕は、夕食をそうそうに片づけ、パソコンの前にいた。インターネットで中古車を探すのだ。最初に見つかったサイトは中古車情報サイト。沖縄の店舗を調べると今日回ってきた車が乗っていた。でもこれでは値段が一緒だからダメだ。次に見つかったのが有名なオークションサイト。するとそこには1円からオークションがなされているではないですか。やっと見つかりそうだと思ったら、今度は別の問題が。ほとんどの会社が内地の会社だから、オークションだと自動車の実物を見れないこと。さらに決定的なのは沖縄まで車を輸送すると輸送費だけで20万円くらいかかってしまうみたいだということ。これでは万事休すではないかと思った矢先、沖縄県民のためのオークションサイトなるものを発見した。 このサイトは沖縄の人が出品して、沖縄の人が入札して競り落とすというもので、モノとお金の受け渡しは待ち合わせ場所を決めて手渡しするという画期的なシステム。これだったら自動車の実物も見れるし安心だ。さっそく出品されている商品をみると中古車屋さんより安い商品がいくつもありました。僕が興味を持ったのは読谷村の人が出品している四駆型の軽自動車。なんと価格は2万円。そしてさらに値段交渉可能と書いているではありませんか。さっそく連絡してみると翌日に車を見せてくれるとのこと。
翌日になり僕はわくわくしてバスで読谷村を目指しました。読谷村に来るのは本当に久しぶり。紅イモとか焼き物(ヤチムン)で有名な村で、本当にのどかなところ。まさかこの村に車を買いに来るとは思いもしませんでした。 約束の場所に現れたのは40歳くらいの髭の生えたおじさま。普段は読谷で農家をやっているみたいで、すごく穏やかな話し方をする人でした。大きな四駆の車で迎えに来てくれて、目的の車があるところに連れて行ってくれました。そこで出会ったのは、確かにオンボロなんだけど雰囲気のある四駆タイプの自動車。「エンジンをかけてごらん」とキーを渡されて、さっそく始動してみると「ブォン」といい音とともにきちんと動きました。後はエアコンを確認とスイッチを入れてみると、これまた「ファー」と風が出てきました。おじさんはさらに「試運転をしていいよ」と促したので、助手席におじさんを乗せてさっそくドライブ。実は教習車以外で公道を走るのは初めてなんだと伝えると、おじさんは若干緊張気味だったけど、広くて対向車もめったにいない田舎の道路は試運転には最高でした。車の調子も悪くないみたい。すっかり車が気に入った僕は、「これ下さい。できればちょっとおまけしてください!」とおじさんに告げました。するとおじさんは「じゃあ、1万円でいいよ」となんと半額にしてくれました。ラッキー! かくして1万円で車を調達しましたが、実は車検がもう切れるからすぐに車検を出さなくてはいけないということでした。「知り合いの整備士がいるから紹介しよう」とおじさまは浦添にある会社を紹介してくれました。その整備士の人を紹介して、車を預けるタイミングで車を僕に渡して、そのお金を僕が払うという約束をしてその日はおじさんと別れました。 まだ自由に運転するには時間がかかりそうだけど、完全に好スタートを切れた僕は有頂天でした。後は車検を通して、自動車保険に加入するだけ。はやる気持ちを抑えてバスで帰路につきました。